平成17年度事業計画
(社)福井県商工会議所連合会
【基本方針】

平成16年度は、春以降、大企業を中心に輸出と設備投資が増勢に転じ、企業収益も改善に向かい、日本経済の景気回復基調が鮮明となった年となった。しかしながら、夏以降は、やや減速傾向がみられるようになり、生産の伸びも鈍化、一部弱含みとなって、景気の「踊り場」との認識が広がった。
本県においても夏頃を中心に、固有の技術力を有する中堅企業などは力強い景気回復傾向にあるが、本県経済の大半をしめる中小企業は、福井豪雨など大きな災害に見舞われるなど、長く続いたデフレ経済の影響を以前色濃く残しており、本格的景気回復を中小企業経営の改善にまで波及させるため、これまで以上に強力な景気対策への期待が高まった。
このような中、当連合会では、引き続き各関係団体と連携し、県内中小企業の育成・支援の活性化のための提言・要望を実施すると共に、意欲ある中小企業に対する競争力向上のための諸事業やセーフティネットの機能強化、創業、新事業新分野進出等などへの相談指導体制の強化を図った。
また、基盤整備については、特に北陸新幹線について、国の新スキームに合わせて、国や関係団体への意見要望活動を強力に展開、平成17年度における県内着工を実現した。また、本県までの早期の開業を目指すため、関西経済圏とも連携し強力に推進活動を行った。舞鶴若狭道・中部縦貫自動車道などの高速交通網の整備についても早期整備のための活動をおこなった。原子力政策においては、原子力産業の育成と、国の原子力研究所の誘致のための諸活動を引き続き実施した。

 

 
【事業項目】

1. 政策提言、意見活動、各地経済圏、経済団体との連携に関する事項
(1)  行財政改革、規制緩和、地方分権等に関する提言・要望
(2)  国・県の景気・中小企業対策、商工行政、税制改正に関する要望
(3)  高速交通網整備、中心市街地活性化に関する要望
(4)  関西、中京、北陸、近隣地域の各商工会議所関係の連合会、連絡会議との連携
(5) 原子力産業関連研究機関の誘致推進
 

2. 商工会議所の運営・財政基盤強化、職員の資質向上に関する事項
(1)  運営基盤、財政基盤強化に関する調査研究
(2)  中央省庁、県首脳との懇談会および県関係部署との連絡会議等の開催
(3)  青年部、女性会活動への支援
(4)  正副会頭、専務理事会議の開催
(5)  事務局長会議、相談所長会議の開催など相互の連携強化と事業活動の活性化
(6)  階層別、部門担当別研修会の実施
(7)  ディスクロージャーに対応した公益法人会計、消費税等の研究
(8)  リニューアルされた共済制度の加入推進


3. 商工業振興・中小企業育成に関する事項
(1) 「福井県中小企業再生支援協議会」の強化と企業再生支援
(2) 新たな事業連携に取り組む中小企業に対する支援システムの構築
(3)  「北陸技術交流テクノフェア」等の開催による技術交流・融合化、新分野開拓の促進
(4)  産学官の連携による新産業・新技術開発の支援
(5)  中央企業とのビジネス交流会、商談会の主催による販路開拓支援事業の実施
(6) TMOとの連携による中心市街地活性化事業の支援
(7)  学生向けベンチャー講演会など学生起業家マインド醸成事業の実施
(8)  支援機関や民間コンサルタントによる創業支援ネットワークの構築
(9)  中小企業の人材育成、確保支援及び若年者に対する企業・就職情報の提供
(10) 商工技術の普及と各種競技大会の開催
  
  
4.高速交通網等基盤整備に関する事項
(1) 「北陸新幹線着工促進経済団体協議会」を中核とした北陸新幹線開業へ向けた
    取組みの強化と県民あげての推進運動促進
(2)  舞鶴若狭自動車道・中部縦貫自動車道の早期整備推進運動の展開
(3)  高規格道路等に関し中央省庁幹部との意見交換会の実施
(4)  琵琶湖若狭湾快速鉄道実現の積極推進
(5)  えちぜん鉄道、福井鉄道等地域間鉄道の活性化支援
(6) 国道8号(敦賀バイパス)、158号(バイパス)、奈良瀬・境寺416号(大日峠)、417号(冠山トンネル)等主要幹線道路の整備推進
(7) 敦賀港の機能強化と貿易拡大、港湾整備促進のための支援
(8) 福井港の整備と利用促進のための支援
 
 
5.国際化・国際交流に関する事項
(1) 東アジアを対象とした販路開拓支援事業の実施
(2) 中国東北地域経済視察など、中国を中心とした中小企業海外戦略の支援
(3) 環日本海経済交流ならびアジア諸国との経済交流の促進
(4) 国際交流親善各団体との連携強化
(5) 北陸・韓国経済交流会議開催の協力
(6) 小松・上海便の利用促進


6. 情報化対策・調査活動に関する事項
(1) 中小企業者の競争力強化に向けたITを活用した顧客管理、販路開拓システム開発支援
(2) 電子入札等電子認証制度の啓蒙、普及
(3) 産・学・官の地域経済調査機関との連携強化
(4) 経済情勢に応じた諸調査の実施
 

7. 観光・文化振興に関する事項
(1) 北陸新幹線開通に向けた広域観光戦略の研究
(2) 歴史文化遺産の検証と新たな観光資源化の研究
(3) 県産品販路拡大にむけた市場調査等の実施
(4) 地域産品ブランド化のための研究の実施
(5) 地域の歴史的資源を活用した観光の推進
 

8. 新産業・新分野進出に関する事項
(1) 産学官の連携による原子力研究拠点誘致の推進
(2) 企業誘致促進のための環境づくりの研究・支援
(3) 環境関連ビジネス展開への積極的支援
(4) エネルギー・原子力関係機関と地元企業との交流の推進
(5) バイオマス産業研究会の設置による環境関連産業創出の研究
(6) 福井県環境・エネルギー懇話会との協調による原子力関連産業育成の支援
 

平成17年度収支予算書
(平成17年4月1日〜平成18年3月31日)

(収入の部) 
勘定科目 予算額 適要
会費 会費 3,500,000 県連会費
特別会費 300,000 正副会頭会議等
補助金 交付金 1,941,000 県補助金
負担金 事業分担金 1,600,000 各研修等負担金
特別会計 補助金
補助金
事業分担金
28,000,000
2,000,000
2,000,000
先進的IT技術推進事業
創業支援強化事業
創業支援強化事業分担金
雑収入 雑収入 2,846
繰越金 繰越金 588,154
収入合計 39,932,000

(支出の部)
勘定科目 予算額 適要
事業費 商工振興費 1,700,000 珠算事業等
研修事業費 1,700,000 実務研修、テーマ別研修等
経済調査費 200,000 各種経済調査等
運営指導費 2,050,000 施策普及、正副会頭会議等
特別会計事業費 先進IT 28,000,000 先進的IT技術強化推進事業
創業支援 4,000,000 創業支援強化事業
管理費 事務委託費 1,200,000
会議費 100,000
旅費交通費 100,000
通信費 50,000
消耗品費 50,000
交際費 150,000
分担金 600,000 諸団体会費、分担金
雑費 32,000
支出合計 39,932,000


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