5.品目別にみた買物の際の重視ポイント

(1)紳士服



やはり「品揃えが豊富」をあげたものが半数を超え、次いで「スタッフなどの感じが良い」が続いた。各年代を通じて「品揃え」を上げるものが多く、20代以下では「スタッフの感じ」が、30代以上では「価格が安い」が第2のカギとなっている。



(2)婦人服



紳士服同様「品揃え」が最も重視され、次いで「スタッフなどの感じが良い」が続いており、特に20代、30代にこの傾向が強くみられた。また、20代以下では「くちコミ」の影響力も強いことがうかがわれた。



(3)衣類

 紳士服、婦人服より下回るものの、やはり「品揃え」が最も高く、次いで「価格が比較的安い」が続いている。20代以下では「スタッフの感じ」が重視され、全年代通して「駐車場」も選択ポイントとなっている。





(4)生鮮食料品

 第1と第2を合わせて最も高いのは「価格の安さ」であったが、第1ポイントでは「
自宅、会社などに近い」が高くなっている。また、「駐車場」も「価格」や「近さ」と同じ程度重視されている。購買頻度が高いこともあり、「サービス還元」も高い。





(5)惣菜・調理食品



 生鮮食料品同様の傾向がみられるが、「自宅、会社などに近い」が最も高くなり、「価格」、「駐車場」が続いている。なお、「価格」への関心度は年齢が若くなるほど高くなる傾向がみられた。



(6)日用雑貨品



 「価格が安い」が最も高く、次いで「広い駐車場」、「自宅、会社に近い」の順となっている。また、他の品目に比べて「周辺で他の買物ができる」をあげたものが多く、「品揃え」も店舗選択の大きな要素となっている。
 


(7)酒類

 品目の中で「価格が安い」を選んだ割合が最も高かったのが酒類で、第1ポイントでは「近い」ことが、第2ポイントでは「駐車場」が高くなっている。また、食料品に次いで「サービス還元」が高くなっている。




(8)靴・バック

 ファッション性の高い品目であり、紳士服に次いで「品揃え」が重視されており、「価格」や「スタッフの感じ」を大きく上回った。なお、男女別にみると男性で「価格が安い」をあげるものが多い。





(9)生活雑貨品

 「価格が安い」が最も高いが、第1ポイントとしてあげたものでは「品揃え」も「価格」と同様に高く、「駐車場」よりも「近い」ことが重視されている。



ここまで、品目別に購買の際に重視するポイントについてみてきたが、紳士服や婦人服、靴・バックといったファッション性の高い身につけがる商品については、「品揃えの豊富さ」が集客の最大のポイントであり、「価格」は二次的なものとなっている。
また、生鮮食料品や惣菜・調理食品、酒類といった購買頻度の高い低価格の商品については、「価格の安さ」と「近さ」にプラス「止めやすい駐車場」が大きなカギであり、また「ポイントサービスなどの還元」も顧客を引きつける要素となっている。