2000年4月の調査「2000インターネット調査」

  


…………………現在インターネットを利用している人の回答結果について…………………
 

1.インターネットの利用割合と頻度


 インターネットを現在「利用している」と回答したのは、会社員が66.7%、学生が75.8%、全体では69.5%。前回、平成11年の2〜3月に会社員と学生を対象に実施した調査では、全体の47.5%が「利用している」と回答しており、利用割合は1年間で22.0ポイントの増。
前回調査で「利用している」と回答した内訳は、会社員が48.2%、学生は44.4%。今回の調査で、どこで主にインターネットを利用するのかとの問いに、会社員・学生ともに「会社または学校で」との回答が最も多いことから(複数回答)、会社・学校でインターネットが利用できる環境の整備がこの1年でずいぶん進んだのではないかと推測される。また利用する場所について、男女別では、前回は「自宅で」との回答が27.3%に過ぎなかった女性が今回の調査では半数以上の52.6%となり、自宅でインターネットを利用する女性が約2倍になったといえる。
その利用頻度についてだが、「週に1〜2時間くらい」と回答したのが37.1%。「週に3〜5時間くらい」と回答したのが27.4%。






 




2.インターネット利用のきっかけと目的


 インターネット利用者が、いつからインターネットを利用するようになったかというと、「最近1年以内」との回答が最も多く、43.5%。「1〜2年前から」との回答は21.0%。
前回の調査では最も多かった回答は「1〜2年前から」で40.0%。「最近1年以内」が28.8%。前回からこの1年で利用者が増加したわけだが、利用をはじめた時期についても1年以内との回答が最も多い結果となっている。
また利用するきっかけとなったのは、1.会社・学校に利用できる環境があったから(66.9%)、2.パソコンを使うようになったから(33.1%)、3.仕事または学習上で役に立つから(29.0%)…となっている。(複数回答)






また、インターネットを利用するにあたり操作の難易度について、「思っていたよりやや簡単だった」との回答が過半数で51.7%。「ずっと簡単だった」としたのは29.8%。「思っていたとおり難しかった」(12.9%)、「想像以上に難しかった」(4.0%)との回答は少数派。


  
 インターネットをどんな目的で利用しているのかというと、1.趣味に関する情報を得る(77.4%)、2.仕事・学習に必要な情報を得る(58.1%)、3.暇つぶし・娯楽(50.0%)、4.映像・音楽等の視聴(19.4%)、5.無料WEBメールなどのやり取り(12.1%)…となっている。(複数回答)
前回は「仕事・学習に必要な情報を得る」が62.5%で、「趣味に関する情報を得る」が55.0%。インターネットの普及により、仕事や学習上での利用を趣味での利用が上回ったと考えられる。
また特によく見にいくサイトやホームページが「1〜2ほどある」「3〜5ほどある」と回答したのがそれぞれ29.8%。「特にない」との回答が22.6%。






3.電子メールの利用について


  インターネット利用者のうち、電子メールを利用しているのは70.7%。
その利用頻度は「ほとんど毎日」(32.6%)、「週に3、4回」(23.6%)…となっており、常習的に使用している回答者が多かった。
その利用目的は、1.友人との連絡など個人的な利用(73.0%)、2.仕事上の連絡や取引(36.0%)がほとんど。(複数回答)
またメールを利用するにあたってその操作の難易度だが、「思っていたよりずっと簡単だった」としたのが最も多く43.3%。「思っていたよりやや簡単だった」が40.0%で、インターネット同様、利用する以前の想像より操作は簡単とする回答者の方が多い。



 
  



 




 4.インターネットのメリット、デメリット


  インターネットのメリットは1.世界中の情報が簡単に手に入る(76.6%)、2.利用時間帯の制限がなくいつでも利用できる(44.4%)、3.不特定多数の人とのコミュニケーションの機会が増える(22.6%)、4.遠方との通信費が削減できる(17.7%)、5.情報の受信だけでなく発信ができる(13.7%)。(複数回答)
 一方デメリットは、1.セキュリテイの面が不安(46.8%)、2.情報量が多すぎて取捨選択が困難(41.9%)、3.コスト・維持費がかかる(30.6%)、4.ネット犯罪などに悪用されることがある
(27.4%)、5.モラルやエチケットが守られない場合がある(18.5%)。(複数回答)



 




5.インターネット利用の今後


 インターネットが自分の生活に「役に立っている」と回答したのは「非常に」(21.0%)、「やや」(59.7%)合わせて、利用者の8割以上。男女別に見ると、男性は「非常に」「やや」合わせて77.4%、女性は同じく合わせて89.5%が「役に立っている」と回答しており、男性より女性のほうがインターネットが自分の生活に役立っていると考えているようだ。
では、今後、自分のインターネットの利用量がどうなっていくと思っているかというと、「やや増える」(37.9%)、「ますます増える」(33.9%)で利用者の7割を占め、「利用量は変わらない」との回答は23.4%。「利用量は減る」としたのは2.4%と、ごく少数派だった。職業別に見ると、今後の利用量が「増える」としているのは会社員が84.2%(「ますます増える」48.7%、「やや増える」35.5%)。学生が53.2%(「ますます増える」10.6%、「やや増える」42.6%)で、会社員のほうが今後のインターネットの有用性をより強く感じていることが伺える。








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