 
福井販売士協会の県外視察〜愛知知多方面〜 平成14年度9月29日(日)実施
今回は、愛知県の知多半島の東浦町、イオン「東浦ショッピングセンター」と、地元のスーパー「ヤマナカ」を視察にいきました。
視察スケジュール
7:40 | 福井商工会議所ビル発 |
11:00 〜 13:00 | イオン東浦ショッピングセンター |
13:30 〜 14:30 | スーパーヤマナカ粕谷台店 |
15:00 〜 16:00 | 徳川美術館 |
19:00 | 会議所着 |
イオン東浦ショッピングセンター
「東浦ショッピングセンター」は、知多半島の付け根、半田市の北隣の東浦町にあります。全国に13店舗を展開している、イオングループのリージョナルにちかいショッピングセンターです。福井で言えば、「コパ」の大きさほどでしょうか。
その中に、ジャスコを核店舗として、たくさんの専門店、飲食店が入っています。また、併設して映画館が置かれ、トイザラスも出店しています。
残念ながら、予定していた店長のお話が、お店の都合でできなくなりました。私たちメンバーは、集合時間を決めて、それぞれ見学にまわりました。
日曜とあって、お客様でたいへん混み合っています。お客様はやはり、家族連れが大半で、店内の各所にあるイベントを楽しみながら歩いていました。
広いメインストリートには、臨時のワゴンが出され、にぎわいを演出しています。専門店の間口も広くというより、しきりがなく、自由に出入りできる雰囲気になっています。



スーパーヤマナカ
スーパー「ヤマナカ」は、愛知県に展開している小売店です。全部で70店近いスーパーマーケットを持っています。今回は、知多半島にある粕谷台店におじゃましました。
店舗は、十分な広さでしたが、そのわりに駐車場は大きくないような気がしました。
近隣からのお客様にターゲットをしぼっているのかと思われます。
店舗内は非常に整然と商品が並べられて、手入れが行き届いているなと感じられます。資料によれば、バックヤードにも相当の工夫をして、効率よい仕事ができるようにしているとのことでした。それが、店舗内の陳列にあらわれています。
その他、時間がありましたので、徳川美術館も見学にいきました。
続いては北野禎輝さんのリポートです。
「イオン東浦ショッピングセンター」視察記
毎年恒例となっている県外視察を今年は愛知・知多方面と決め、去る9月29日(日)に行ってきました。
今回は事務局も含め13名というこじんまりとした団体で行く先々で細やかな視察ができました。
今回のメイン視察先は昨年7月にOPENしたイオンの巨大なショッピングセンターであります。店名はイオン東浦ショッピングセンターで知多半島の付け根部分にあたるどちらかというとルーラルな立地の愛知県知多郡東浦町の一角で名古屋の南東、三河湾を囲む二つの半島の一つ知多半島の入口であります。
ここは、名古屋のベットタウンとしてトヨタ自動車の関連企業も多く、そこに通勤する人達の居住地となっている。
近郊には刈谷市・安城市・半田市・東海市と立地に恵まれた東浦町である。
このショッピングセンターの商圏とする地域の物販金額(年間)は約580億円といわれその奪い合いが行われている。競合としては地元出身のユニー系列が取り囲むように林立していた。
この東浦町は今まで自動車関連を除けば年間約200億円程の消費でありその7割が近郊の自治体に流失していたが、今回のイオンの出現で逆に流入を促している。それはこのショッピングセンター(以下SC)の年商が約280億円を出しているからである。この数字は当初の予想を大幅にクリアしている。
「なんとかしてよ店長さん」(ジャスコ店長とお客さまとの往復書簡集=かんき出版)を出版し一躍有名になったこのSCの店長 高橋晋氏との単独会見にも成功しその全てをお聞きした。
この1年間にSC全体でのレジ通過客から試算して1600万人の人手があった。これを単純に計算すると一日当り4万4千人という膨大な数である。視察日も日曜日とあって11時くらいに入店したが食品売場のレジは既に13台がフル稼働していた事を見るとこの数字も裏付けされる。
SCは建物の南側に各店舗である「ジャスコ」、北側に準各店舗のジャスコ系列のDS(デスカウントストア)「メガマート」、スポーツ用品の「スポーツオーソリティ」、そしてパリオSCにも入居している「トイザらス」、それに9つのスクリーンのあるシネマコンプレックス「東宝シネマ9」が張り付いている。その東西の核テナントを結んでいるのが160mのモールでそこに100店舗のテナントが軒を連ねていた。
このSCは地元との話し合いでテナントは地元優先、また2階北側にあるサービスカウンター横では東浦町の福祉施設によって作られた日用品売場なども設けられ、1階セントラルコートは地元の皆さんが週末になると演奏会などに利用できるようになっている。当日も500人以上のお客様がイベントを楽しんでいた。
先月末に高岡(富山県)にもイオンの巨大なSCがOPENしましたが、このSCの一回り小ぶりなのがここ東浦のSCである。
といっても年間売上目標額が210億円であったものがふたを開けて見れば、280億円は軽く突破出来ると高橋店長は強気の発言であった。
お客様を観察したがターゲットとしてのヤングファミリー層がやはり圧倒的に多く、その次に学生を中心としたヤング層、そして40〜50歳台までのお客様が多く見られた。
先程の入店客数に戻りますが、一日のレジの買い上げ客数は平日で2万〜2万5千人、土曜日で3万5千〜4万人、日曜日ともなると5〜6万人の客数でこれは一つの街である。
駐車場もSCの回りを囲むように約4000台のスペースを確保してある。そしてその入り口、出口には警備会社の誘導員が立っている。
フロア構成は3層式で屋上、3階は駐車場となっており2〜1階が売場となっている。
SCを歩いているとそれはとてつもなく広いのであるが、人が大勢いてその広さを感じさせません。丁度お昼頃でどの飲食店も長蛇の列が出来ており、休憩場ではドーナツと飲み物で済ましている家族も見られた。
私は昼食の時間も裂いて店長インタビューそして食品売場を見せて戴いた。
丁度「日曜朝市」の開催で生鮮品を中心にお客様は買い回っておられた。レジで並んでおられた買い物客にも数人インタビューしたが、「半田市から来た。週末になるとここに来てまとめ買いをする。」といっておられた老夫婦。はやり物を見つけに来たという学生さん。そういえばモールの真ん中にワゴンではやりの物の販売もしていた。我々年配には分からないものがそのワゴンにところ狭しとぶら下げられていた。
高速道路を利用すれば福井から3時間弱、最も新しい商業施設が近くにあります。
帰りには名古屋市内にある徳川美術館を見学した。昭和10年に侯爵徳川義親の寄贈にもとづき設立された施設で尾張徳川家に伝えられた数々の重宝、いわゆる「大名道具」をそっくりそのまま収め、展示、公開されていた。
私は毎年この視察会を楽しみにしております。個人で行ってもインタビューも出来ない、写真も撮れない・・・・・これは絶好の機会である。今回も写真フィルム24枚撮り6本に収めて来ました。
この中から毎日の業務に間に合うものがいくつもあります。「真似るは学ぶ」私はこれを実践しております。いま暇を見て「見学記」を作っております。機会がありましたら目を通して下さい。
紙面の都合上これだけしかご報告できません。
ありがとうございました。
お問合先
福井販売士協会
福井商工会議所 地域振興部 地域事業課
TEL (0776) 33-8253 / FAX (0776) 36-8588
E-Mail : jigyou@fcci.or.jp
|