心なごむ懐かしい味わい。
漁師町の母ちゃんがつくる 昔ながらの「塩いか」。
郷土の伝統「塩いか」の守り人になろう。
電子部品の製造会社が食育で社会貢献を志す。
程よい塩加減と唐辛子で味付けしてあり、そのまま焼くだけで美味しく食べられます 「浜のお母さん」の作り方を守り、手作業でつくっています 塩いかの製品化に力を貸してくれた工場長の嶋ア正敏さん。隣が僕、豊岡です
 私は塩いかの専属営業担当として配属された新人の豊岡です。電装部品の製造を行っている弊社がなぜ塩いかを販売することになったのかお話したいと思います。
 福井を代表する漁師町・越前町。ここには「塩いか」という食べものがあり、昔から浜っ子たちに愛されてきました。とれたての肉厚のスルメイカを丸ごと塩漬けにしたもので、一夜干しとも塩辛とも違った味わい。程よい塩加減でいかのうま味が凝縮された、素朴だけれど力強い美味しさがあります。とりわけ「浜のお母さん」がつくる塩いかは、絶品と評判で、食育につながる社会貢献を志す社長にこれを紹介したのが、僕の先輩社員。弟子でさえ再現できなかった達人の味を舌に記憶した「浜のお母さん」の息子でした。
 さっそく商品化に挑戦して分かったのは、今まで市場に出回らなかった理由でした。日持ちがしないのです。いかは発酵しやすく、長持ちさせるために塩づけにするのですが、味の再現というミッションもあるので限界がある。そこで加工時間を短縮し、瞬時に真空保存する技術を見出しました。しかし、鮮度を保つため足を外さずに内臓を取り出すのは至難の業。社内でもできる人が少なく、1日限られた数しか生産できません。
 これまで新入社員の僕と新商品の塩いか、初心者どうし二人三脚でやってきました。「ものを売るってことは、自分の心を買っていただくことなんだ」|いつも自分に言い聞かせているのは、失敗続きでうまくいかない時期に社長が教えてくれた言葉です。みんなで工夫して一生懸命つくったのは、郷土の味を守り、広く伝えていきたいから。この想いをお客様と分かち合えるよう、笑顔と感謝の心を添えて「越前名産 塩いか」を届けていこうと思います。
(語り手/営業 豊岡仁)
(株)エイティーンス
越前市庄町25字1
пF0778-22-3218
営業時間:AM9:00〜PM6:00(土曜はAM9:00?正午)
休日:毎週日曜(土曜休の月もあり)
HP:http://e-18th.com/