ぬくぬく、はぁー♪
ヒゲ店長のふれあい銭湯は ココロも10度あったまる。
温かいお風呂で心をときほぐし、
人と人がつながる地域のご縁の場に。
〜お風呂のデパート〜
「今日も来たんけの」。脱衣所には常連さんの笑い声が響きます 気持ちのいい風呂で心地いい人づきあいを楽しむ“ご縁の場”になりたいですね 風呂で銭湯川柳をひねるもよし、それを見てクスッと笑うもよし
 銭湯は今も昔も変わらない商売です。お湯を沸かして、利用するお客様から料金をいただく、極めて単純なもの。しかし、高齢化や核家族化という社会の縮図が見える場所でもあります。
 戦後、まだ内風呂付きの家は少なく、みんな行きつけの銭湯に通っていました。ご近所さんが集う、街の社交場のようなにぎわいに満ちた幸せな時代。ヒゲ店長こと長谷川多聞が3代目を継いだのは、そんな風景が失われ始めた、昭和62年のことでした。
 当時、私は大手建設機械メーカーに勤務するサラリーマン。新潟で暮らす新婚でした。そこに、このままではじり貧になるという強烈な危機感に背中を押された父が、銭湯改築の設計図を持ってやって来たのです。負けず嫌いの私は納得いくまで図面と格闘し、銭湯の大型化を図りました。「お風呂のデパート」をキャッチフレーズにいろんなお風呂が楽しめるとあって評判も売上も上々でしたが、公共の湯やスーパー銭湯の乱立でお客様の奪い合いに。その時、私は思ったのです。自分が本当にお客様に提供したいのは何なのか、と。
 番台から見る風景の変化は、人と人のつながりが薄れていることを実感させます。こんな時代に銭湯ができることは何だろう? 私は幼い頃に見た、人がつながり、みんなが笑顔になる、地域の核となるふれあいの場を今一度作っていこうと決めたのです。
 「風呂屋にとって一番大事なのは、『いいお湯やったわ〜気持ち良かったのぉ〜』って言ってもらうことなんや。よぉ覚えておき。」祖父が言っていた言葉の意味が、今ならよく分かります。だから私は目指していく。「カラダが3℃、ココロが10℃温まる銭湯」を。そんな想いを胸に、今日も元気が出るお湯を沸かすとしようか。
(語り手/代表 長谷川多聞)
たきのゆ
福井市足羽2-17-4
пF0776-35-6159
営業時間:PM1:00〜AM1:00  (土日祝のみAM7:00〜AM1:00)
休日:毎週水曜
HP:http://www.huroya.com/