幕末、坂本龍馬より早く
世界を見た福井藩の醤油が
時を超えてよみがえる。
福井藩の財政を支えた室次の伝統の醤油。
21世紀はみんなの「美味しい」を支えたい。
昭和初期に社員が身につけていたもの。背中に入っているのは家印 サバの内臓を高温発酵させた魚醤を使用。アミノ酸は通常の1〜2割多く含まれています 坂本龍馬が宿泊した宿にも醤油が卸されていたといわれています
 私は近頃「幕末のソイソース」と呼ばれておりますが、もとは元禄2(1689)年、福井ではじめてつくられた醤油が起源です。
 私が最も活躍したのは幕末の頃。藩主の松平春嶽公に見込まれた由利公正殿が私を海外に輸出し、その収益で藩の財政立て直しを行ったのです。あの坂本龍馬殿も豊かになった福井藩を見込んで、神戸海軍操練所の設立資金を借りに来たことがありました。宿で由利殿と日本の将来を一日中語り合っていたのが懐かしく思い出されます。そんな時代の味を再現したのが、現在の私なのです。
 私はすべて福井産の材料で作られる天然醸造・無添加の醤油です。大量生産品の多くが3〜4カ月で搾るのに対し、私は江戸時代の製法を守り、1年間じっくりと寝かされます。時間をかけて風味を引き出すので、添加物など入れなくても素材の持ち味が活きた、味わい豊かな醤油になるのです。
 さらに、福井県立大学の宇多川教授が開発した日本初の無臭さば魚醤との出会いにより、私をベースにした「旨醤」も生まれました。アミノ酸を豊富に含むふくよかな旨味、通常の半分という減塩仕立てと、私の兄弟分は現代人の舌と健康志向にぴったりです。
 私たちが150年の時を経て復活できたのは、『室次』の白崎社長親子の情熱があればこそ。大火や戦災、震災にも負けず、ガソリンスタンドを経営しながら廃業の危機を乗り越え、醤油づくりを守り続けてくれました。そのおかげで21世紀の今、無添加醤油を求める声に応えることができたのです。私ができる『室次』への恩返しは、皆さんの食事をもっと美味しくすることです。私は醤油づくりを愛する人々の手でつくられる“本物の醤油”。こだわりの味をお探しの方は、どうぞ私をお試しください。
(語り手/社長が幕末のソイソースに扮する)
(株)室次(むろじ)
福井市田原2-4-1
пF0776-22-8227
営業時間:AM9:00〜PM5:00
休日:毎週土曜・日曜・祝日
HP:http://www.muroji.com/