福井の彫刻(木彫)職人を大別すると仏師と神社仏閣の装飾を主とする彫刻師の、建築に分かれる。安土・桃山時代を経て江戸時代に入ると文化が次第に庶民の間に浸透し、これらの職人は一部の富福な農家、町家にも重要視されるようになった。家屋の外には門を置き、内には欄間、床の間などを設け豪華な仏壇を設置するようになり、仏壇彫刻も専門化するようになってきた。しかし、これも昭和の始め頃までがピークであり、戦争が起こることによって職人たちは、軍需工場に徴用されるなど一時は皆無の状況まで激減した。戦後職人の数は増加してきたものの、建築様式の変化、他の先進県、中国工芸品に押されるなど再び減少の傾向をたどり、現在、福井に残る木彫職人も後継者の不足などから伸び悩みの状況が続いている。福井の職人たちの流れは三国彫刻、京都井波などの系統に分かれるものの、いずれもその源流は奈良、京都、飛騨のものである。


<会員別紹介>
市橋 政峰 / 岸下 順一 / 坪川 治夫 / 木村 年明

市橋 政峰
<住所>〒918-8016 福井市江端20-45
<TEL>0776-38-5755
<生年月日> S19. 8.18
<プロフィール>
昭和19年生まれ。昭和34年より白崎天馨に師事。昭和38年より父親市橋義峰についで家業に従事。神寺仏閣彫刻の製作を行っている。3代目和典、井波彫刻の大野秋次に師事。平成9年より父政峰とともに彫刻に専念。


岸下 順一
<岸下彫刻店>
<住所>〒910-0856 福井市勝見1-1-17
<電話番号>0776-23-3495
<生年月日>S23.5.20
<プロフィール>
昭和39年より家業の木彫刻業に従事、仏壇彫刻・仏像・社寺彫刻・欄間・置物・人形などを制作している。県美展・市美展の工芸部門の運営委員・審査員を務め、篆刻・伝承玩具の講師も務めている。
<メッセージ>
今までの作品を「百印集」「木彫作品集」「伝承玩具第1集・第2集」そして「木の知恵の輪」としてまとめた。これらを礎として創作・活動して行きたい。それらを紹介したホームページを開設・運営している。
http://www9.ocn.ne.jp/~jun.k/
(岸下順一の仕事場)
<作品写真一覧>




坪川 治夫
<坪川彫刻>
<住所>910-0845 福井市志比口1-4-1
<TEL>0776-54-1819
<生年月日>S23.6.14
<プロフィール>
昭和44年より父親延吉の下で家業に従事する。主に社寺彫刻を専門とするが、一般住宅欄間、力板等の彫刻も行っています。書院障子、破風板等の住宅彫刻や七福神、唐獅子等の置物も手がけています。
<メッセージ>
注文に応じて制作しています。施主の方と相談してご要望に添うように図案等も検討して制作します。

<作品写真一覧>



木村 年明
<住所>〒910-0004 福井市宝永1-36-4 
<TEL> 0776-23-4490
<生年月日>S34.1.2

<プロフィール>

<作品写真一覧>

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