日本の民族衣装である冠婚葬祭の和装式服・七五三・宮参りの初着などに、家紋を手描きにより描きあげることを「上絵」といい、その技術者を「紋章上絵師」という。初めは染物の分業として上絵師があったが、江戸時代中期から後期にかけて、上絵師として専業化していったと考えられている。日本の家紋の起源は、飛鳥時代にさかのぼるといわれている。私たちの祖先は森羅万象をとり入れ紋章を創造し、悠久に生きる願い、子孫繁栄の願いを託し家紋として子孫に伝えた。そしてそれは公家社会、武家社会の歴史を経て、脈々と受け継がれている。

<会員別紹介>
右近 昭男 / 山内 義隆
 

右近 昭男
<右近優美堂>
<住所>910-0016 福井市大宮3-30-2
<TEL>0776-23-1377
<生年月日>S17.12.21
<プロフィール>
昭和17年生まれ。昭和36年大阪高浜優美堂にて修業。昭和42年6月に帰福し、独立開業。以来、紋章上絵師として一筋に歩む。現在は組合の会長をして紋章組合の発展に努力している。
<メッセージ>
仕事の内容は、留袖、毛服、初着の紋入や、色無地及び色留、付下、訪問着のヌキ紋などする。紋入替え、紋洗い、切付もする。着物と洋服のシミ抜きなど、柄書き、金加工、呉服加工一式などする。着物加工総合店です。

<作品写真一覧>




山内 義隆
<山内紋章店>
<住所>910-0845 福井市志比口2-2-7
<TEL>0776-54-2218
<生年月日>S29.10.12
<プロフィール>
昭和48年高校を卒業した18歳の時に父の師である現代の名工(故)滝波庄太郎氏に師事。7年間修業に励んだ。その後独立し父と2人3脚で山内紋章店を営んでいたが、平成元年父が病に倒れ、その後一人で仕事をこなしている。
<メッセージ>
近年、日焼けに強い含金属染料で染めた色無地、色留袖が増加。そのため従来の方法で抜染できず全国の職人の間でも問題となっていたが、試行錯誤の末、独自の方法を完成させた。その功績が認められ平成14年、市技能功労賞を授かる。

<作品写真一覧>

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