製品分類機械・金属 
加工技術分野切削 
特許申請中  実用新案有

　把持装置は、マシニングセンタのバイス上にある加工対象物を効率的に位置合わせをするための部品です。マシニングセンタで加工する際、機械の稼働率を高めるため、テーブル上へ3 ～ 4 台のバイスを高密度に配置して使用します。加工対象物が変わった際は、その都度位置合わせをしなければなりません。従来部品はレンチの抜き差し時に生じるタイムロスを解消するために、2 つのボルトの仮・増締めを交互に複数回行う必要があり、ボルト穴も本体の下部側面にあるので、取り付け部の間が非常に狭く、使い勝手が悪く位置合わせに手間がかかっていました。　
　この把持装置は、本体とこれを貫通する2 つのシャフトの穴から構成され、上方向から1 回のボルト締めで位置合
わせができます。従来部品のように側面からのボルト締めが不要で、狭い空間での位置合わせが容易になります。また2 つのボルトの仮・増締めを交互に繰り返す従来部品と比べ、作業性を飛躍的に向上でき、位置合わせに要する時間が3 分の1 に短縮できます。