新幹線工事の地元企業発注を鉄道・運輸機構と県に要望しました
福井県商工会議所連合会では、北陸新幹線の県内工事に関する地元企業の参加機会確保に向け、平成24年12月13日に独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構へ、12月17日に福井県に対して要望活動を行いました。 |
北陸新幹線 金沢・敦賀間着工に伴う
福井県内企業の参加機会の確保について
福井県民が長年待ち望んでいた北陸新幹線の金沢・敦賀間の整備事業が、本年8月19日に起工式を迎えましたことは、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構ならびに福井県をはじめ、関係各位のご尽力の賜物と感謝申し上げます。
さて、本県の経済情勢は景気低迷・需要停滞などにより、依然厳しい状況にあります。建設業においても、受注量の減少、受注単価の下落、公共工事の減少等により厳しい経営環境下にあり、多くの県内企業が倒産・廃業に及ぶ事態となっております。このことは、雇用・経済に深刻な影響を及ぼし、地方の活力が減衰する状況にもつながります。
このような中、総事業費1兆円を超える北陸新幹線 金沢・敦賀間の着工は、雇用の確保など地元経済への波及効果が高く、県民・県内企業がおおいに期待するところでございます。
新幹線建設にあたっては、県内企業の活用・県内建設業者への発注について強く望むところでございます。
現在、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構と福井県との間で定期的な協議の場を設置し、建設事業の実施工程や進捗状況などの情報共有と地元発注について協議を行っているところでございますが、今後発注する建設工事などに対し、下記の事項の実現に特段のご配慮を賜りますようお願い申し上げます。
記
1 建設資機材等の調達に当たっては、県産品や県内企業の活用を図ること。
2 県内業者の受注機会拡大のため、工事を発注する場合に当たっては、可能な限り分離・分割発注とすること。
3 元請業者に対し、下請発注する場合には、可能な限り県内企業を選定することを求めること。また、JV発注とする場合には、県内企業を構成員として含めること。
4 県内企業に対し、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構等の競争入札参加資格審査や入札手続きの説明会を実施すること。
5 用地取得を含めた県内の事業実施工程や進捗状況などについて、定期的に県内企業に情報公開を行うこと。
6 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構と福井県が設置した「福井県北陸新幹線建設事業推進会議」を適宜開催し、県内経済の活性化へつながる県内企業への工事発注を促進し、この会議を実効性のある会議とすること。 |
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