2001年7月の調査「マナー調査」

2.他人の行動について
 
他人の行動について最も不快と感じるのは「列の割り込み」で95.0.次いで「ガムやつばを吐く」が86.6、「タバコやごみのポイ捨て」が85.4となっている。(不快度の数値:行動に対し不快度を0〜100で表したものの平均値)
年代別に見ると、40代・50代と年齢が上がるほど不快と感じる割合は高くなり、男女別では女性のほうが他人の行動に対して敏感であった。これは年齢が高い人ほど幼い頃から厳しくしつけられ、「みっともない」という意識が強いことに起因するであろうし、また女性は男性よりも行儀をしつけられてきたことが現在のマナーに対する意識につながっていると考えられる。
10代は「くわえたばこ」、「歩きながらの飲食」、「バス内の化粧」、「ペットボトルのラッパ飲み」について約5割が「気にならない」と回答しており、若年層ほど不快と感じないために自分も周りの目を気にせずに同じ行動をとるようであり、マナーの感覚が変わりつつある。
自分のマナーについては自動車のマナー、携帯電話、公共の場でのマナーのすべてにおいて「普通」または「よい」とする回答が8割から9割で「悪い」という回答は1割にも満たないのに対し、他人のマナーは「よい」という回答は1割程度で、「悪い」とする回答が約5割を占める。自分と他人のマナー評価の差が大きく見られ、他人に対する目の厳しさがうかがわれた。

3.自分の行動について

2と同様の行動について自分もするかどうかを聞いたところ、「ペットボトルのラッパ飲み」(63.8%)、次いで「路上駐車」(50.3%)、「歩きながらの飲食」(31.2%)となっている。
福井は車社会であるが、都会ほど車は多くないことがついつい路上駐車をすることにつながっている。
歩きながらの飲食は年齢が上がる毎に「しない」割合が高くなり、年代ごとに大きく差が出ている。外での飲食にはファーストフードや缶ジュース・ペットボトルの影響があり、それらをよく利用する若者にとっては歩きながら食べることに抵抗が少ないようである。