2002年10月の調査「パラサイトシンングル実態調査
調査内容 福井のパラサイトシングルの生活実態について調査。
調査対象 福井市とその近郊の企業に勤務する男女160名
調査日 平成14年9月17日〜10月5日
調査方法 郵送にて配布、返送
回答者数 男性計: 45名、女性106名、不明9名 (計160名)
回答者の内訳
 (単位:人)
10歳代 20歳代 30歳代 40歳代
50歳代
男性
0
31
13
0
1
45
女性
0
87
18
1
0
106
性別不明
1
5
1
1
1
9
小計
1
123
32
2
1
160
 性別・年齢不明9名  合計160名



要約
食事、洗濯、車のローンや税金などの支払いも親にお任せ
親に依存し、今の自由な生活に満足しているパラサイトシングルたち

  パラサイトシングルとは、「親と同居し、経済的援助を受けたり、日常的な生活の世話を親に依存する未婚者」のこと。今回は県内の独身社会人160人に調査したところ、親と同居しているのは141人で、そのうち経済的な援助も日常的な生活の世話を受けていない人は わずか 2人であった。生活スタイルを見てみると、1日の家事時間は「全くしない」と「30分未満」を合わせて7割近くで、食事の用意や衣服の洗濯を親にしてもらっている人がほとんどであった。また、金銭面でも、家計にお金を入れていない人は4割、自動車の支払や生命保険など自分が支払うべきものを親に支払ってもらっていたり、おこづかいをもらっている人もかなりの数見られた。
  働いて収入を得ながらも親と同居し、食、住の基礎的な生活条件を親に依存する“パラサイトシングル”が増えた背景には、未婚率の上昇、少子化、経済的余裕、などが関わってきている。結婚は理想の相手が見つかるまでしないし、自分の時間とお金は自由に使える今の生活に満足しているパラサイトが多いことが分かった。
 親からもらえるもの(金銭、家事等)を享受し、自分の好きなようにお金と時間を使って優雅に暮らす子供と、それを当然のことと容認する親。家族の“助け合い”から子が親に“依存”するという、これまでとは違った新しい親子関係ができているようだ。
 

 
1.同居理由、金銭編
2.生活編
3.結婚について